CSS3 Webフォントの動向
デザイナーの植村です。
ここ数年で話題となっているCSS3の中でも、
特に話題となっている「@font-face」という機能があります。
今までWebデザインにおいて特殊なフォントを使う場合
画像化する必要があり、メンテナンスが面倒になったり、
SEOで不利になったりと様々なデメリットを抱えていました。
「@font-face」を使えば、
ユーザーのローカル環境に依存することなく、
任意のフォントをWeb上に表示させることが出来ます。
(一般的にはWebフォントと言われています)
約1年ほど前に、以前メディアウェイブの記事でも
Webフォント取り上げた事があります。
http://www.media-wave.tv/all/font-face.html
この頃はまだWebフォントが話題になり始めたころで、
どれだけ普及するのか不透明な状況でした。
しかし、去年の中頃から状況は一変します。
フォント最大手の「モリサワ」がWebフォントサービス「TypeSquare」を
2011年内に公開すると発表したのです。
(2012年1月現在、いまだ公開されていないようですが。。。)
モリサワと言えば、グラフィック業界ではおなじみかと思います。
Webデザインにおいても、新ゴなどのモリサワフォントはよく見かけましたよね。
画像化することなくモリサワフォントが使える!
となると、やはり衝撃は大きかったと思います。
あとは公開が待ち望まれるところですが…
ちなみに、既にいくつかのWebフォントサービスが存在していますが、
有名どころに「フォントプラス」があります。
ここでは、「フォントワークス」および
「モトヤ」「白舟書体」「イワタ」のフォントが使用できます。
筑紫ゴシックは、個人的にもかなり好きなフォント。
あとはフリーフォントでおなじみの「M+」もWebフォントを公開しています。
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/webfonts/
ちなみに「M+」とは…
森下浩司氏によってデザインされているゴシック体の日本語フォントです。
フリーとは思えない上質のフォントで、かなりの人気を誇っています。
その他英文字であれば、fonts.com、Google Web Fontなど、
選択肢は更に幅広くなると思います。
(fonts.comはUNIVERSEやDINなど、人気の書体がたくさん揃っています!)
まだWebフォントに関する情報が少なかった頃は、
著作権に抵触する不安などから、
フォントを自サーバーにアップするのは抵抗があったと思います。
今では情報も十分に溢れていますし、
日本語Webフォントもオフィシャルで公開されているので、
料金さえ払えば何の問題もなく利用できます。
(設定も簡単に出来ます)
より合理性の高いWebデザインを実現するため、
少しずつでも取り入れてみてはいかがでしょうか。