香港の現状、そして世界と日本(GDP、国際競争力、ビジネスの効率性など)



先日視察と打ち合わせに香港に行ってきました。
やっぱり香港、元気ありますね。

アジア独特の街の活気を感じることができます。


簡単に香港の現状を説明すると

2011年第1・四半期の域内総生産(GDP)伸び率は、
季節調整済みベースで前期比2.8%

2010年第4・四半期の1.5%から加速し、伸び率は
前年比では7.2%になったとのこと。

下図をみてもらっても、ぐんぐん上り調子なのがこの香港です。

購買力に関しても、今や日本は既にこの香港やシンガポールに劣っています。
場所やサービスにもよりますが、その物価高は日本の 2倍や3倍なんてのもあります。

SOGOやジャスコなど、街を歩けば日本の企業だけでなく
世界中の大手企業の名前を目にします。

場所と税金の優位性も大きく関わっており、金融、貿易業が盛んで
街ではオシャレな店や、ゴールドマン・サックスなど
世界的に有名な銀行などをよく見かけます。

香港の購買力の高さをもってしての結果でしょう。

物流にしても香港なら無関税で日本から輸入できますし、
同じ中国圏でも、上海などに比べると安く物を提供できるわけです。

その他に上海では17%もある増値税もゼロ。
法人税も中国では25%、香港では最高の16.5%なんです。

・・・日本は言いたくもないですけど、40%・・・

どう考えても香港の方がビジネスがしやすいわけですね・・・・。

円高の影響もあり、名目ベースの1人当たりGDPは日本がまだ上ですが、
生産性の高い製造業が立地するアジアの生活水準は大幅に向上しているといえます。

「豊かさ」を示す1人当たりの国内総生産(GDP、購買力平価ベース)は以下の通り(香港)

1人辺りの値なので、この数値で全ては測りきれませんが

国際通貨基金(IMF)の推計によると、
日本は10年前に比べて約1.3倍に。

しかしアジアの新興地域はこれを上回るペースで伸びているそうです。


■台湾は10年で1.7倍に
台湾の1人当たりのGDPは07年に3万ドルを超え、
今年は初めて日本を上回ったそうです。


10年間で約1.7倍です。
世界ランキングも10年前の30位から2010年には24位へ。

そして韓国も日本を猛追。


1人当たりGDPは10年に約2万9400ドルとなり、
最近10年で格差は半分に縮まった。


現在のペースで韓国の1人当たりGDPが伸び続ければ、
2018年ごろには韓国は日本の水準を上回るという予想も。


各国の国際競争力にも変化が起きています。
アジアでシンガポールが1位、香港が2位、
そして日本は27位と、韓国(23位)や台湾(8位)に劣っているのが現状です。


ちょっと古いですが、バブルの時代は世界1位だったんですよね。

また、現地で痛感したことがありました。
今回の震災の影響が香港にも及んでいることです。



香港政府は3月24日 基準の10倍を超える放射性物質がほうれん草から検出された

として 関東5県からの農産物、肉類、魚類の輸入を禁止しています。


その事から、香港の日本料理屋の3割ほどが臨時休業しており
特に海鮮系を扱う中華料理店なども
気仙沼沖から輸入している物が多く
大きな打撃を受けているようです。


香港に来てまでも震災の影響を感じるとは、
本当にひとつの歯車が狂うと全世界に影響することを実感しました。


ちょっと悪いニュースばかりなので、良いニュースを。
面白いデータがあります。

文部科学省が「ビジネスの効率性」というものを国単位で数値化しているようです。
参考ページ
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200801/08060518/019.htm

これを見てると日本は安定していますね。
そして注目すべきは「インド」
少し分かりにくいですが、2004年を機に急激に上昇しています。


インド人は論理的思考能力に長けており
アイデアを効率よくビジネス化させるのが上手いです。


私も昔、先輩から
「インド人に全てアイデアを話すとうまくパクられるから気をつけろ」


と言われた事があります。


話が逸れましたが、今回の香港出張は
シンガポールで起業されてる方にアテンドしていただいたのですが
色々と現地の話を聞いたり、香港で成功されている日本の方を紹介していただいたり…


皆さん素晴らしいノウハウをお持ちで
とても刺激的な旅になりました。

こうして日本と世界の現状を数値化すると、色々と不安もありますが
やはり日本はもっと海外へ出るべきだと感じます。


日本の高い技術力は車だけではありません。
伝統工芸や文化、古くからある日本らしさもっと発信するべきです。

まだまだ日本は頑張れるはずです。


ウェブの業界に関わりながら、世界中の色んな方と接すると
何かと面白いアイデアが出てくるわけで。
それが、この業界に関われる喜びを感じる瞬間だったりします。


余談———————————————————–

香港最終日に、インド料理店に行ったのですが、
隣の男性インド人5人組と会話がはずみ


マンゴー味のシーシャを吸いながら、バカトークしたのは
すごくいい思い出になりました。笑


インドはFacebook人口が第2位の国で
「おい、お前Facebookは持ってんのか!?」


と言われ、「当たり前じゃん持ってるよ!」


っというと、後日


「かわいい日本人女性を紹介してよ!」
と、友達申請が来ました。


さすが、論理的思考能力に長けてますね。違
気をつけないと。笑


香港での写真はこちら(全体公開)




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